どろぬま珈琲 マル秘メモ

完全初心者が家庭用エスプレッソマシンでラテアートを習得するための備忘録

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第17回「【改善8・効果絶大】スチーム手順に往年の裏技導入~蒸気は何度でも甦るさ~」【全20回】


完全初心者が家庭用マシンでラテアート向けの泡粒の見えないレベルでクリーミーなフォームミルクを作れるようになったマル秘テクニックと全使用機材公開(全20回)

この連載記事に向いている方

  • これから家庭用エスプレッソマシンを購入してラテアートもしてみたい予備軍の方
  • すでに家庭用マシンは購入済みでどうしてもスチームミルクをうまく作れない方
  • デロンギ社製のエスプレッソマシン(特にECP3220J系)に興味のある方および所有者
  • 長文でも読破してやるぜという意気込みの方

この連載記事に向いていない方

  • ラテアートの注ぎの技術を学びたい方
  • 業務用マシンを使っている方
  • 長文にどうしても耐えられない方

~準備編~第17回「【改善8・効果絶大】スチーム手順に往年の裏技導入~蒸気は何度でも甦るさ~」

あと少し、本当にあと少しのところでミルクスチームの課題をクリアできるところまで来ていた(かもしれない)のに現実とは残酷なものです。

 

これまでのトラブルシューティングによってコーヒーの様々な部分に強いこだわりを持つようになってしまった自分にとって直前のゴール消失は非常に手痛いものでした。このダメージを癒す最終手段として本体の買い替えという選択肢もなくはなかったのですが、これが最後ならもうひと足掻きも悪くないかと残された僅かなモチベーションを振り絞ってこのボイラー問題の対策を調べることにしました。すると・・・

 

5 秒 で 見 つ か っ た !

 

もうね、世紀の発明インターネット万歳ですよ!まさか10年以上も前の記事に解決法が載っていようとは・・・(涙)

 

その方法とは家庭用エスプレッソマシンを使うその筋の方たちにとって昔から必須知識とさえ認識されているもののようでした。自分のような「にわか」が簡単にたどり着けなかったのも無理はありません。

 

気になるその方法とは、一般(マニア?)に「ボイラー騙し」(別名:サーモ騙し、サーモスタット騙し)と呼ばれているマル秘テクニックです。

 

前項(16)でご紹介した出先から直帰しちゃうシングルボイラー君ですが、どうやら完全に帰宅してしまう前に上司から電話で残業指令が出されればイヤイヤ(かどうかは知りませんが)カチッと最後までこなしてくれる意外と社畜向きな性格だったことが分かりました(笑)

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回りくどい表現はこれくらいにして正確に言いますと、このタイプのシングルボイラーがすぐに息切れしてしまうのは、スチームOKの緑ランプが点灯した時点でボイラーが蒸気を溜める動作を止めてしまう(これ自体は正常な機能だと思います)ので、バルブ開放をしたら後は蒸気をただ使い切るだけ(家庭用はボイラー容量が少ない[※]のでこっちの方が問題)という流れだからです。

※型番の近い海外モデルECP3420はボイラー容量180mlという情報があるため、その程度と予想されます。

 

ボイラー騙しのテクニックではその欠点を逆手に取ります。スチームOKの緑ランプが点灯する直前にバルブを開放することでタンク内にある程度は溜まった蒸気を先行消費しつつ、(主従はどちらか分かりませんが)ランプと連動しているセンサーの機能でスチームの充填が未完了と判定してしまうボイラーが「まだ蒸気を溜めなきゃ」と騙されながら最後まで蒸気を作りながら動作するというのです。バルブ開放前にモタついて緑ランプを点灯させてしまわない限りノズルからは勢いが衰えないまま蒸気が出続けるというカラクリです。

 

そしてお待ちかね・・・最後の難関として立ちはだかっていた課題「ミルクスチームの安定化」もこのボイラー騙しテクニック無事にクリアできました!ヤッフー!

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ついに実現!泡粒の見えないレベルのクリーミーなスチームミルク

ふはは、蒸気は何度でも蘇るさ!それだけで今までの失敗続きがまるでウソのような、泡粒を視認できないレベルのきめ細かなスチームミルクがこうも簡単に作れてしまうなんて!もはや感動を超えた悶絶ものです!

 

いや〜この予想外の裏技の存在を知った時は鼻血が出るほど興奮しましたね!!見つけてくれた先人たちに心から感謝!このテクニックがあるということそれ自体がもうナメック星で孫悟空が駆け付けてくれた時くらいの頼もしさです(だから歳がバレるって!)

※サーモ騙しはメーカー推奨外の使用法とも思われますので念のため自己責任で。

 

ただし!この裏技を使えない機種も残念ながら存在するようです。それはサーモブロックという方式を採用したボイラーを搭載する一部の機種。思わず冷や汗を拭ってしまったのは当初予算オーバーで購入を見送ったデディカ(EC680M)がどうやらそれに該当しているらしいのです。いや〜危なかった!予算が少なくて良かった(恥)

 

とは言え、同機種でラテアートされている方は確実にいらっしゃるようですので、筆者のスキルレベル(低)ではこの機種がラテアートに完全に不向きとは断言できません。きっと何かしらコツのようなものがあるのかも。それはまた別のお話・・・ということで。

 

次回「【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第18回「【悲報】ここで初めてラテアートの「準備完了」です。」【全20回】 - どろぬま珈琲 マル秘メモ」へ続く・・・

 

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