【日本最速レビュー】HiBREW G5【神機?】(コーヒー用 高性能 電動グラインダー)
【日本最速レビュー】HiBREW G5【神機?】(コーヒー用 高性能 電動グラインダー)
この記事に向いている方
- 新しいコーヒー用グラインダーを探している方
- ハンドミルから電動グラインダーに乗り換えようとしている方
- 長文でも読破してやるぜという意気込みの方
この記事に向いていない方
- 業務用グラインダーを使っている方
- 長文にどうしても耐えられない方
「HiBREW G5」日本最速(?)レビュー
本記事は未だエスプレッソの初心者であるはずの筆者が当ブログで語ったことのない知識をベースに話が進みますが、該当機種の日本最速レビューを目指す関係上、今後アップする予定の過去の書き溜め記事(2年近く沼った経験値が詰まってます)をすっ飛ばしてますので、この記事だけ筆者の経験値が謎に高いことをご容赦ください(笑)
--ここから本編--
どうやらクラウドファンディングで日本公式発売が近いみたいなので、輸入のリスクを取ったアリエク(Ali Express)購入組として、せっかくなので国内購入組の皆様に参考にして頂けるようHiBREW G5 日本最速?緊急レビューしときます。
まず、グラインダーを新調しようと思った理由として、愛機であるタイムモアの高性能ハンドミルSLIM Plusの挽き目調整に限界を感じていたことがあります。
エスプレッソの抽出は豆の状態に合わせてミクロン単位の挽き目調整が必要になりますが、SLIM Plusは挽きの性能は抜群ながら1クリック当たりの調整幅が広過ぎて、エスプレッソ用途では実質的に挽き目はほぼ固定でドーシング(豆の量)で調整するしかありませんでした。
そのため、理想を言えばクリック式ではない無段階の挽き目調整が可能なグラインダーを手に入れたかったわけなんですが、正直、その辺ど素人な筆者は何を選んで良いかサッパリ分かりません。
さあ、またも泥沼必至の情報収集の始まりです(笑)
ところで、タイムモアのSLIMはPlusになってからハンドミルによる極細挽きでは一時業界最速とも言われていましたが、いかんせん毎日のことで多少は腕が疲れます。まあ、せっかくなら電動グラインダーで楽しながら美味しいエスプレッソやカフェラテを飲めれば一挙両得ってなもんで、いそいそとリサーチ開始したわけですが、、、
電動グラインダー、似たような商品多くね!?
コニカル刃?フラット刃?40mm?64mm?83mm?RPM?
なんぞこれ?
いきなり訳わからん単語が山のように出てくるやん。。。
せや!YouTubeで「推し」の多いやつやったら、多分ええんちゃうか!?
知らんけど。
しかーし、YouTube界隈もなんかメーカーのプロモーション案件ばっかりでどの機種が本当に良いのか。。。James Hoffmann、Lance Hendrickなど、有名どころのYoutuberの推薦動画を総当りしてみても判断がつきません。
ただ調べまくって分かってきたのは、業務用だろうが家庭用だろうが、どれも一長一短で完璧な機種はほぼほぼ無いということ。
なら、完璧は捨てて最低限自分に必要な条件に絞っておけば、少なくとも大外れは無さそうってことで気持ちの切り替えをば。
【筆者の必要条件】は以下の通り。
・挽き目の無段階調整
・エスプレッソの極細引き対応(出来ればドリップまで一台で対応できると嬉しい)
・静電気少なめ(微粉まみれイヤン)
・リテンション(=粉残り)少なめ
・なるべくお安い価格帯でヨロ
幸い最初の「挽き目の無段階調整」の時点で多くの候補が外れてくれるわけですが、無段階という使い手のスキルを問う類のパラメーターゆえに、該当するのは10万以上するような業務用とか高級機種が多いんですよね。。。正直、予算的にキビチイ。
ええい、ある程度性能さえ良ければこの際出自は問わん!
アリエク神よ、我に力を~!
5分で見つかった!
ホントは2ヶ月沼った(涙)
晴れて、HiBREW G5様のお目見えです。
発売されてそんなに時間が経ってないのか当時(2023年9月)公式販売数1桁で、第一印象としては正直、怪しい。
しかし、紹介映像やスペック、僅かに見つかった海外レビューを見てみると、挽き目の無段階調整あり、エスプレッソより細いトルココーヒーからドリップまで対応、静電気防止(抑制?)機能あり、粉残り0.2%と、なんか嘘くさいほどに完璧!?
さらに、グラインダーでは高級機種にしか搭載されていない刃の回転速度の調整機能(400rpm又は500rpm)や、グラインド時の傾斜(垂直または15度傾斜)まで選べるというギミック付き。
いや~、なかなかどうしてメカ好きの男心をくすぐってくれるジャマイカ!
気になるお値段はアリエクのセール時期も相まって3万円アンダー。もちろんタイムモアSLIM Plusに比べるとお高いですが、近いスペックの電動ものが日本国内で5万円オーバーだったりするのを考えると、機能的にはもしかすると安いのかも。。。?
ちなみに、グラインダーの肝心要の「刃」については、コニカル式の40mm(ショップの説明画像には48mmとも書いてあったけど多分40mm?)とのこと。
高級機種に搭載されがちなフラット刃を選ぶべきか迷いましたが、複雑味の求められるエスプレッソには粉砕された豆の表面積が大きくなる(=良くも悪くも抽出要素が増える)コニカル刃が向いているということで、メインのエスプレッソ用途で考えた時にとりあえず方向性自体は問題ないかと。
プロ大絶賛のNiche Zeroもコニカルだったりしますし。
よーし、さっそくポチったったで!
いや~、最近のアリエク配送の速いこと。
10日くらいで速攻届いた!
でも、なんか外箱に大穴空いてるんですが、、、しっかり本体箱に貫通してもーてるし。。。どゆこと!?(怒)
ただ、そこはさすがHiBREW様。5cm級の極厚緩衝材で無傷。。。ちゃうやん。。。ちょっと傷いってるやん。(後日サポートが超丁寧に対応してくれました。感謝)
さて、気を取り直して開封の儀。
本体の想像以上にずっしりとした重量感と金属の塊感に思わずニンマリ。
これだけ重けりゃ稼働時に振動でズレたりもしないでしょう。
※電圧は日本国内の110V対応で問題なし。コンセントは互換性のある米国タイプを発注したので問題ないはずでしたが、運悪く三叉タイプだったので、たまたま家にあった変換プラグをかまして難を逃れました。
そして念願の初グラインド。いつもの豆16〜17gを投入し、まずは何も考えず適当なエスプレッソ対応挽き目ラインに合わせて傾斜なしでスイッチオン=回転数は低い方が粒度は整うと聞いていたのでボタン長押し=400rpm。
は、は、、、はやっ!!
挽き終わりまで、ものの10~15秒程度。
気になる静電気由来の粉受けカップの微粉へばりつきは思ったより少ない!
クランプ(粉の塊)はある時はありますね。どうせWDTで地ならしするので許容範囲内ですが。
ポルタフィルターに盛った時の微粉の印象はタイムモアSLIM Plusより少し多いかも?それがエスプレッソ抽出で良い方に転べばいいですが。。。果たして!
記念すべき初抽出、、、ぬおー、クレマもりもりで期待ボルテージMAX。。。でしたが、意外にもスーパーマイルドな味。。。だと?
少し挽き目設定が浅かった(=未抽出寄り)のもありますが、タイムモアに比べて、なんだか無難な味にまとまった感じ。
え、、、こんなものなの?
オーケー。まずは落ち着こう。
まだあわてるような時間じゃない。
調整できるパラメーターはまだまだあるではないか!
挽き目、ドーシング、回転数、傾斜、etc。
くどくど書くのもアレなので結論から言うと、挽き目を若干粗くして、ドーシングを増やし、回転数を上げて傾斜をつけると、以前のようなリッチな味わいに!
どうやら、電動グラインダーの回転数と傾斜はエスプレッソの味わいに大きく関わってそうです。詳しくは長くなりそうなので、またいつか別記事で書ければと思いますが、体感上の話をかいつまんで言うと、回転数が低いとある程度豆の粒度が揃う代わりに味の複雑味が減るということ。傾斜の有無は高速回転するコニカル刃への豆の侵入角度等の関係で豆粉砕の安定性に関わる、つまり、傾斜なしで安定する(=挽く精度が高い?)ことが味の意味で必ずしも正解ではないということ。
なるほど、コニカル刃の人気グラインダー各種を見ると傾斜ありで固定されてるものが多いですもんね。この辺は回転数と合わせて豆に合わせた使い分けが重要そうです。(傾斜があると重力補正でグラインダー内の粉残りが気持ち少なくなるメリットもあります)
さて、今回、HiBREW G5購入で一番良かったのが、やはり無段階の挽き目調整。
日々変化するコーヒー豆の状態や産地別の豆の特徴に合わせて即座に挽き目でダイヤルイン(=狙った味の設定にピタッと調整)できるだけでも、クリック調整式のハンドグラインダーとは雲泥の差があります。
ちなみに挽き目の幅は全体的にエスプレッソ寄りの細めで、ドリップ対応の目盛りに合わせてもまだまだ細いです。しかし、ここからがHiBREW G5の面白いところ。
ドリップ対応の目盛りを過ぎても、まだ回せます(笑)
つまり、幻の2周目が存在するということ。。。!?(昔のゲームか?)
本当に連動して粒度が上がっていくかはこの記事を書きながら再検証してますが、どうやら機能してますね。ただし2周目の目盛り21辺りが限界点らしく、それ以上はパーツ間の接点が離れて警告ランプが点滅する仕組みのようですのでオススメは出来なさそうです。
ともあれ、幅広い用途に使えるグラインダーであることは間違いなく、中級機として確実に満足度の高い商品と言えます。
強いて難点を挙げるとすれば、粉受けカップの口が細いためにベロー(粉残りを強制排出するポフポフ機構)を押した時に風圧でコーヒー粉が周辺に少し飛び散ることでしょうか。面倒臭いですが都度カップを持ち上げて粉の出口を覆いながらポフるか、本体の傾斜をつけて挽く場合は概ね問題ありません。
なお、HiBREW G5は使用者が触れる部分の構造がシンプルで分解・清掃等のメンテナンス性も高いです。うちではタイムモアSLIM Plus付属のブラシと、PC用のダストスプレーを使って最低週1でメンテしています。清潔なマシンで抽出するエスプレッソの味はやっぱり格別ですよね!
※書き忘れていましたが、リテンション(挽いた後の粉残り)は0.2パーセントとまではいきませんが、根気よくベローをポフポフすればかなりいい線行きそうな印象です。
あとは長持ちしてくれれば言うことなしです。
以上、取り急ぎのHiBREW G5のレビューでした。
関連記事