【注意】当記事は2022年9月時点の原稿のため、現在の筆者の考えと一部異なります。参考程度にご覧ください。
(現在の筆者の考えに至るまでの経緯を把握しやすくするために敢えて過去の保留原稿をアップ中)
完全初心者が家庭用マシンでラテアート向けの泡粒の見えないレベルでクリーミーなフォームミルクを作れるようになったマル秘テクニックと全使用機材公開(全20回)
この連載記事に向いている方
- これから家庭用エスプレッソマシンを購入してラテアートもしてみたい予備軍の方
- すでに家庭用マシンは購入済みでどうしてもスチームミルクをうまく作れない方
- デロンギ社製のエスプレッソマシン(特にECP3220J系)に興味のある方および所有者
- 長文でも読破してやるぜという意気込みの方
この連載記事に向いていない方
- ラテアートの注ぎの技術を学びたい方
- 業務用マシンを使っている方
- 長文にどうしても耐えられない方
~トラブル解決編~「真ボイラー騙し、爆誕」
前回ブログの蒸気圧問題については、正直、9割9分諦めてたんですよね。ECP3220Jのスペックの限界っぽかったですし。
さらに連日不毛な検証と試行の繰り返しですでに限界が来ていたので、もう他の機種でも買おっかな~と半ば自暴自棄状態。
ところが、物色も兼ねて眺めていたYoutubeでたまたま流れてきたとある海外動画、そのワンシーンに筆者の目は釘付けに!
Tips and Tricks for Single Boiler Espresso Machines - YouTube
4分15秒辺りのイメージ映像をご覧あれ。
見た瞬間、もしや!と思いましたね。
キーワードは"Make more room for the steam."
(蒸気のためのスペースをあける)
日本国内のブログ等ではほとんど言及されていなかった(?)、水抜きしてボイラー内に蒸気を貯めるための空間を予め確保するという発想。
もしかすると物理をかじったことのある人には常識レベルなのかもしれませんが、もしイメージ通りなら、圧力の向上と持続力の両方が手に入る魔法のような手法です。
更にやり方も至って簡単。スチームONの直後にバルブを開放してスチームノズル経由でボイラー内の水分を排出するだけ。
(動画内ではバルブの開閉で5秒くらい排水しては蒸気を溜めるを必要に応じて何度か繰り返してもよい、と言ってるようにも聞こえますが)
え?水抜きならいつも空ぶかしでやってるじゃん?と思った方、それはスチーミング開始直前のノズル内(及び経路)の水抜きです。
今回は、エスプレッソマシンが蒸気を作る「前段階」で「ボイラー内」の水を一部(?)抜いておこうという意図によるもの。
動画内で使用されているのは他社製の中位機種ですし、同じ構造かどうかも分かりませんでしたが、とにかく追い詰められたイタチの最後っ屁のつもりで出来ることをやってみようと試してみたところ、、、
ドンピシャ、キターーーッ!!!
ボイラー騙し、完全復活!!
撹拌途中でランプ点きません!
ついにボイラー騙し強制無効化のキャンセル成功です!(感涙)
超絶に気分が良いので、従来の裏技と区別するために
勝手に命名「水抜きボイラー騙し」(まんまやがな!)
教えてくれた海外動画(Whole Latte Love)の中の人、ホンマおおきに!
正直、前回のブログで立てた仮説がどのようにクリアされたのか、、、はよく分かっていませんが、とりあえずは結果オーライ。晴れて季節を問わず安心してボイラー騙しを使えるようになりました。実は今回、愛機のECP3220J向けにこの裏技をネタ元の海外動画の手順から少しアレンジしたので、それも含めた詳細を次回「スチーミング法(詳細編)with 水抜きボイラー騙し」としてご紹介します♪
余談:本体暖機後のスチーム時にボイラー騙しの有効時間が減る問題は依然残っていますが、それでもこの裏技のおかげで十分に撹拌完了まで持っていけるようになりました。
次回、「スチーミング法(詳細編)with 水抜きボイラー騙し」へ続く
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