どろぬま珈琲 マル秘メモ

完全初心者が家庭用エスプレッソマシンでラテアートを習得するための備忘録

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第15回「【改善7・効果大】ミルクジャグ変更」【全20回】 - どろぬま珈琲

完全初心者が家庭用マシンでラテアート向けの泡粒の見えないレベルでクリーミーなフォームミルクを作れるようになったマル秘テクニックと全使用機材公開(全20回)

この連載記事に向いている方

  • これから家庭用エスプレッソマシンを購入してラテアートもしてみたい予備軍の方
  • すでに家庭用マシンは購入済みでどうしてもスチームミルクをうまく作れない方
  • デロンギ社製のエスプレッソマシン(特にECP3220J系)に興味のある方および所有者
  • 長文でも読破してやるぜという意気込みの方

この連載記事に向いていない方

  • ラテアートの注ぎの技術を学びたい方
  • 業務用マシンを使っている方
  • 長文にどうしても耐えられない方

~準備編~第15回「【改善7・効果大】ミルクジャグ変更」

さあ、試行錯誤の泥沼物語もいよいよ大詰め。今度は灯台下暗しな見落としにメスを入れます。ミルクジャグ(ミルクピッチャー)です。

 

ところで自分はAmazon信者の一人として商品検索時に表示されるAmazon’s Choiceマークには(特に時間が限られている時は)絶大な信頼を置いています。今回、手に入れたミルクジャグはそれこそ商品としては高品質でなおかつ安価非の打ち所がないと言っても差し支えありません。ただ一点を除いて。それは利用者個人の環境です。

 

誤解のないように申し添えますと当然商品のせいではありません。次の項目から詳細をお伝えしますが、問題となるのはミルクジャグ(の大きさ)と密接に関係しているスチームの出力ノズルの長さ。当初、何も考えずに14オンス(約400cc)のミルクジャグを導入してしまったことによって、それらの要素が家庭用エスプレッソマシンの弱みとしてより前面に出てしまったのです。

 

どういうことかを説明すると、まずデロンギ社製ほかの普及している家庭用エスプレッソマシンに備え付けられたミルクフローサーは業務用のものに比べて短いものが中心です。且つスチームの出力も大して強くない(らしいです)し、クチコミでは「すぐ息切れする」と揶揄もされています。そして、それらがもたらすミルクジャグ絡みの弊害が以下の通り。

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業務用のミルクフローサーは長いっ!羨ましい!

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それに比べ家庭用のしかも改造後ノズルなんてめっぽう短い!

 

・大きめのミルクジャグではミルク液面が低くなりノズルが届きにくい

 →じゃあミルクを必要量より多く入れれば?=息切れスチームではミルク容量が多いほど満足に攪拌できないし何よりエコじゃない

 →ノズルやジャグを傾けるなどして無理くり泡入れとかすれば?=毎回うまく泡入れ&攪拌できるポイントが見つかればいいが安定性に疑問が残る
 →仮にノズルが届いても噴出されるスチームから底面までの距離も短いためミルク全体の温度が早く上がってしまい、攪拌の時間が足りなくなる

 

以上を小さめのミルクジャグで置き換えると、

 

・小さなミルクジャグは(径も小さいことが多く)液面が比較的高いのでノズルが届きやすい

 →ミルクは必要量入れるだけで良い=小量のミルクなら息切れスチームでも満足に攪拌できる!?★

 →ノズルを適切な角度でジャグに入れて理想的な泡入れを目指せる=(高い液面のおかげで)噴出されるスチームから底面までの距離に比較的余裕があるので緩やかな温度上昇の中、攪拌に(十分な?)時間を割ける

 

いかがでしょうか?ネットの先人たちが解説ページ等で家庭用エスプレッソマシンには取り急ぎ12オンス(約350cc)のミルクジャグを薦めている理由をご理解いただけるでしょうか?

 

自分はこれに気が付けずに1年半は迷走してしまいました(汗)いつものAmazonで買えば千円台で良いものがいつでも手に入るのにです(涙)

 

涙で枕を濡らしながら新たにポチったのはどこかのサイトでプロも使っていると書かれていたKLFというショップのもの(Amazon)。先輩ジャグと並べてみるとその小ささは一目瞭然ですね。コスパも最高!

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旧ジャグも良い商品ですが、新ミルクジャグは小回りがきいて最高!

 

効果のほどは思わず笑ってしまうほど明らかでした。ミルクデロンギ製品の(改造後の)短いノズルでも十分に届く高さまで液面が上がっています。何より泡入れ〜攪拌の流れが今までのジャグとは根本的に違うんですよね。うまく言えないのですが、蒸気の勢いに対するミルクの応答性が高いと言うか、より狭い空間の中でミルクが以前より良い意味で暴れてくれているという印象で攪拌にはうってつけです。想像以上の好感触!

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少し分かりにくいですが、新ジャグでは明らかに液面下に届いてます!

 

ここまで来ればミルクスチームの安定化問題も解決か!?(やったか!?は大体失敗のフラグですよね)と思われましたが、鋭い読者の方はお気づきでしょう。さりげなく書き残した謎の★印が全く触れられていないことに。そう、思わせぶりな書き方の理由はそこが今回の記事の核心部分であり、多くの利用者はその存在にすら気がついていないであろう大きな闇(大魔王的な)が、実はミルクスチーム問題解決の鍵を握っていたのです。

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大魔王的な・・・何かが!?

 

次回「準備編・第16回(敵は己の中に在り後編。ラスボス:ボイラー(サーモスタット)」へ続く・・・

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第14回「【改善6・効果小〜中】ミルク変更」【全20回】 - どろぬま珈琲

完全初心者が家庭用マシンでラテアート向けの泡粒の見えないレベルでクリーミーなフォームミルクを作れるようになったマル秘テクニックと全使用機材公開(全20回)

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~準備編~第14回「【改善6・効果小〜中】ミルク変更」

うちでは元々濃厚な牛乳を好んで飲んでいたので乳脂肪分は特濃4.2%という高めのものを買っています。カフェラテを作るに当たってそれが問題になるとは全く思っていなかったのですが、今回のミルクスチーム問題の根深さゆえ、藁にもすがる作戦パート2ということで、先人たちの「カフェラテには乳脂肪分3.5%以上の成分無調整の牛乳がいいよ!」という助言のうち「成分無調整」という条件がうちでは未達成でしたので一縷の望みを託してみることにしました。

 

購入したのは近所のスーパーにも置いてある平凡な乳脂肪分3.5%ピタリの成分無調整乳。

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カフェ級のラテを作るのに良いとどこかのブログで見かけた明治「おいしい牛乳」

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ちゃんと乳脂肪分が3.5%以上です!

 

結果から言いますと、直接的ではありませんが僅かな効果がありました。乳脂肪分が減ったおかげか、牛乳の幾ばくかのサラサラ感(?)が功を奏して目が覚めたのですが、今まで自分は濃厚な牛乳に更にアート用としては過剰に空気を含ませた上で攪拌を行っていたようで、理想のミルクよりはボッテリと重くなっていたようです。狙ったボリュームよりも若干少なめ(緩め?軽め?)に泡入れすることで、以前よりも注ぎ時にミルクの対流が比較的起きやすくなることが分かりました。

 

※ここから訂正です。空気量を減らせば対流が起きやすくなるという単純な話ではなく、そもそものミルク自体もポイントのようでした。この文章を書いてから特濃4.2ミルクを使った原因不明のスチーミングの不調(泡が大きい)が続いていたので再検証をしていたのですが、そこであることに気が付きました。

 

「同じ空気量の想定で、同じ手順の泡入れ+攪拌をした場合、(うちの環境では)何度やっても特濃4.2%より3.5%成分無調整乳の方が泡の(比較的)きめ細かな上質なミルクに仕上がる

 

単純な乳脂肪分の差かあるいは特濃4.2%の一括表示に記載されている「乳飲料」という原材料(脱脂粉乳・バター・クリーム等だそうです)の成分由来なのか理由は定かではないので想像ですが、 3.5%成分無調整乳に比べて比重や粘性が僅かに高いと想像される特濃4.2%は、家庭用エスプレッソマシンの非力なスチームで攪拌するには(特に熱変性によって粘性の高くなる後半は)重たく、泡を細かくする効率が落ちるため仕上がりに差が出てしまうということなのかもしれません。

 

流体力学とかの物理の素養はないので真実は分かりませんが、いずれにせよ、特濃牛乳の風味に強いこだわりがない限り、特にラテアート用としては3.5%成分無調整乳を使用する方が今のところは無難に思われます。

 

 

次回「準備編・第15回(【改善7・効果大】ミルクジャグ変更)」へ続く・・・

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第13回「【改善5・効果小】スチーム時の温度管理の厳密化」【全20回】 - どろぬま珈琲

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~準備編~第13回「【改善5・効果小】スチーム時の温度管理の厳密化」

さて、セオリーのお時間がやって参りました。ここから数項目で懸案のミルクスチーム問題の核心に少しずつ迫っていきます。

 

当連載の第0回にトラブルの一例としても記した「ミルクが泡だらけ&ボソボソ」問題。これには筆者も例に漏れず遭遇しておりまして、ミルクスチームの安定化とともに悩みの種でした。調べてみると原因のひとつと考えられるのが過剰なスチームによるミルクの適正温度範囲の超過とのこと。

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他の解説ページでも再三語られるているとは思いますが、念のために書くと牛乳は45度辺りからタンパク質が熱変性をし始め、55〜60度周辺でカフェラテ的な適正範囲最も甘さを感じられる)を迎え、65度を超えた辺りから成分が分離を始め泡はより粗く、風味・口当たり共に悪くなり、70度辺りから凝固が始まってボソボソしてしまうという流れだそうです。

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そういう事細かな化学的変化は体感ではなかなか認識しづらいものがあるので、原因の切り分けのためにもまずは実際のスチーム中のミルクの温度が何度なのかを具体的に知る必要がありました。そこでネットの先人たちの助言に従って温度計を導入してみたのですが、驚いたことに自分が60度前後だと思っていたスチーム中の(ミルクジャグから手肌に伝わる)温度は予想外にも実際のミルクが50度すら下回るタイミング。まじかYO!

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使用しているミルクジャグはステンレス製で比較的熱伝導性の高いものと思われますが、主観がいかにアテにならないかということですね。今までベストなタイミングよりもかなり早い段階でスチームをストップしていたことになります。というか、自分の手の皮が薄いのか50度でも正直熱過ぎるんですが・・・(汗)

 

いや、ちょ待てよ。すると何かい?70度辺りから発生するとかいうボソボソ現象は自分には関係ないってことかい!?ん?

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これが連載冒頭の長ったらしい訓示のような文章で書いた主観による不正確な検索キーワードによる弊害です。つまり人によってボソボソの解釈も様々ということ。単純に口当たりが悪いことをボソボソと表現する人もいれば、牛乳が凝固してしまったホロホロとした食感をボソボソと言う人もいると。自分としては前者が当てはまっていたことが温度計の導入で判明したというわけです。

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愛用しているドリテック社のクッキング温度計(O-264 WT)

従ってスチーム温度の適正化はミルクのカフェラテらしい風味改善には役立ってくれますが、筆者が困っていた主観的観点で言うところの「泡だらけ&口当たりの悪さ(旧ボソボソ)」には直接関係はなかったと。しかしながら、美味しいカフェラテを飲みたいという根源的な欲求には応えてくれたのでとりあえず良しとします。

 

次回「準備編・第14回(【改善6・効果小〜中】ミルク変更)」へ続く・・・

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第12回「【改善4・効果中】ミルのバージョンアップ」【全20回】 - どろぬま珈琲

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~準備編~第12回「【改善4・効果中】ミルのバージョンアップ」

悩んだ末に自分で選んだ愛着もあってタイムモアのミルは世界一ィィィィィ!とか勝手に思っているのですが、数多のトラブルですったもんだしているうちにいつの間にか「SLIM plus」にバージョンアップされてまして、よりエスプレッソ向けになったとの情報が入ってきました。

 

正直同時に2つもハンドミルは必要ないわけですが、例えばドリップとエスプレッソで豆を使い分けられたらその都度分解清掃をしなくて済むかも・・・という言い訳を思い付いたことと、時系列的には偽クレマ問題の渦中にあり改善のためには藁にもすがる思いだったことからついポチってしまいました。テヘペロ2!

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外観からは全く見分けのつかない新旧タイムモアSLIM。果たして性能差は!?

新旧SLIMの性能については、はっきり言って別物くらいの差がありました。特に豆を挽く速度!通常、我が家のエスプレッソ向けの極細挽きは旧SLIMでクリック9という設定で20gを挽くのに250〜300回転は必要(結構しんどい!)だったのですが、新SLIM(plus)の方はクリック7(より細い)まで攻めた上で100回転強で挽き終わります。挽き応えは相応に重く感じられますが、まさに我が軍は圧倒的ではないか!

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新旧の臼刃の比較写真。似ているようで微妙にマイナーチェンジしています。

クリック数と細さの関係は臼刃の世代間で若干違うようですが、実際の触り心地からし明らかにきめ細かさがアップしています。

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写真にしても差は分かりにくいですね・・・ともあれ速度差は圧倒的です(笑)

より細く挽けるようになったおかげで、エスプレッソの風味向上(より適切な抽出と呼ぶべき?)はおろか、クレマの量や滑らかさもアップする効果覿面ぶり。購入が偽クレマ問題の改善後であれば、ミルクの対流の改善にも一役買ったと考えられます。ミルの性能はエスプレッソの出来を下支えする地味ながら縁の下の力持ちって感じでしょうかね。

 

次回「準備編・第13回(【改善5・効果小】スチーム時の温度管理の厳密化)」へ続く・・・

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第11回「【改善3・効果小】カップの見直し」【全20回】 - どろぬま珈琲

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~準備編~第11回「【改善3・効果小】カップの見直し」

エスプレッソの抽出に関しては進むべき方向性も見えたのでひとまず一段落とします。さあ、残された課題はミルクスチームの安定化です。ただ、今みたいに落ち着いて振り返ってみればたやすく問題を(抽出・ミルクスチームと)二極化できますが、当時の状況はそんなに単純ではなく、実際は様々な改善方法を同時進行的に試しながらもがいていたというのが現実です。

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この記事を読んでいる方の中には同じようにラテアートを成功させたくて暗中模索している真っ最中の方もいると思われますので、これまで自分がどんなことを試してきたのか実際の効果と合わせていくつかお伝えしたいと思います。

 

まずはラテアートの対流が起きずに悩んでいた際に試したカップの変更です。初心者的には見た目がそれっぽかったら何でもええやんと思ってしまいそうですよね。原則として、どのようなカップでもラテアート出来るのかYES/NOで言えば多分YESだと思います。例えばYouTubeなどで探してみると上手な人はそれこそ紙コップでもやっていますしね。ただ、未だ初歩的な練習中の自分にとってみれば、やりやすいカップとやりにくいカップの区別は確かにあるのではないかと思っています。

 

当初は何を思ったか細長いマグカップでラテアートをやろうとしていたのですが、案の定うまくいった試しがありませんでした。さすがにダメだろうなと思って適当な口広タイプを買ってみると心なしかやりやすさを感じます。ただ正直「これだ!」という感覚までは抱けなかったので悶々としていました。

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当初の無知ぶりがよく分かるラテアート用カップの変遷(笑)

ある日、AmazonかどこかのクチコミでIKEAのマグカップ(口広かつ丸底)でラテアートしている方の情報を見つけ、ずっと不毛に悩むよりは手っ取り早く真似してみようかと思い立ち同じ商品を購入してみたところ、これがドンピシャ!そして安い!(ソーサー付きで400円切ってたような?)

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誰かのクチコミありがとうm(_ _)m おかげで最適なカップに出会えました!

当たり前かもしれませんが、ミルクの注ぎ時に解説動画で見ていたのと同じようにカップ内で液体が動いてくれるんです。もちろん思い通りにではありませんが(笑)この時は偽クレマ問題が依然としてありましたので注ぎの劇的な改善は見られませんでしたが、ひとつの教訓として得られたのは基本環境の大切さ

 

自分が試そうとしているハード・ソフト両方の環境面に基本から外れたイレギュラーが紛れていないか、トラブった時には意図せず盲目的になりがちとも思われますので一度その辺を見直してみるのも良いかもしれません。
(ちなみにカップに関してはラテボウルなんていう専用商品も実際はあるみたいです)

 

次回「準備編・第11回(【改善4・効果中】ミルのバージョンアップ)」へ続く・・・

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第10回「【改善2・効果小~中】豆の種類や焙煎度合いごとの抽出量の適正化」【全20回】 - どろぬま珈琲

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~準備編~第10回「【改善2・効果小~中】豆の種類や焙煎度合いごとの抽出量の適正化」

ボトムレス・フィルターが思いがけず教えてくれたエスプレッソの厳しくも正しい抽出法は、今までコーヒー豆という物に対して大雑把すぎるアプローチをしてきた自分を見直す好機となりました。

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例えば、この豆は深炒りだからこのフィルターでは何グラム使って何cc抽出するべきか・・・今までは考えもしなかった思索が良くも悪くもエスプレッソを作る上での必須条件になってしまいました。そうしなければ大なり小なりボトムレス・デビュー当時の洗礼をまた浴びてしまうからです。

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初めてのボトムレス・フィルター抽出で経験したレーザービーム飛び散り大事件

面倒と言えば面倒なのですが、以前よりもコーヒー豆を理解しようとする愛着のような感情か芽生え、同時に自分の中で育ってきている感覚もあります。曲がりなりにも苦労して環境を整えてきたおかげで、コーヒー豆が自分のアプローチに素直に反応してくれるようになってきたことが大きいかもしれません。

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初心者でも適切なアプローチをすればエスプレッソは応えてくれる(一筋ピーン!)

ここのトピックにある「抽出量の適正化」とは豆本来の美味しさを目指すことはもちろん、ラテアートをする上ではアート前に障害となり得る(抽出が適切でないために起こってしまう)不確定要素をいかに減らせるかという保険的な意味もあるのではないかと思います。

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純正のポルタフィルターでは見えなかった抽出時のトラブル(例の4つ他)がボトムレス・フィルターで視覚化されたことにより、適切な抽出手順が必須化され、結果として豆に対する意識レベルの底上げがなされたおかげで、直接的ではないかもしれませんが作り手側にエスプレッソ及びラテアート作成時のクオリティの礎のようなものが築かれたというわけです。そういう意味で効果は多少あったのかなと。なんか分かりにくいですね(汗)

 

(なんかここの話やたら堅ぇな・・・)

 

次回「準備編・第11回(【改善3・効果小】カップの見直し)」へ続く・・・

【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第9回「【改善1・効果大】抽出機材の一部変更~偽クレマとの別れ~」【全20回】 - どろぬま珈琲

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~準備編~第9回「【改善1・効果大】抽出機材の一部変更~偽クレマとの別れ~」

さあ、ここからは怒涛の改善ラッシュでお届けしていきます!

 

偽クレマを作り出すことが分かった今や残念な我がフィルター君ですが、これだけを何か他のものに交換しようにも本体付属のポルタフィルターが仮に専用規格だった場合、不用意な買い替えではうまくハマらないなど痛い目を見そうなので初心者としては少々怖いところです。出費は少しかさみますが、ここではいっそポルタフィルターごと替えてしまいましょう。

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デロンギ製ECP3220J純正のポルタ・フィルター。思い切ってこれを替えます!

というのも、偽クレマ対策のフィルター交換とよくセットで語られているボトムレス・フィルターネイキッド・フィルターとも呼ぶそうです)というものの導入が多少の好みの差はあれ「エスプレッソの飛躍的な風味向上に役立つ」という情報を見かけたためです。

 

ボトムレス・フィルターとは、文字通りボトム)がレス無い)ポルタフィルターのこと(ポルタは省略されることも多い?)。抽出されたエスプレッソが空気以外は何物にも触れることなくダイレクトにカップに注がれるという代物です。名前のお尻にフィルターとあるので混同しそうですが、正確にはフィルターをカポッとはめ込む先の持ち手のついた受け皿の方です。これごと思い切って変えちゃおうと。

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ボトムレス・フィルターによる抽出イメージ。ほほー、プロはこんな感じにするのね?

今まで小手先の改造でお茶を濁してきた自分にとって、これから受け入れるであろう大きな変化に若干尻込みもしましたが、そんな時に天使か悪魔か分かりませんが耳元で囁くんですよね。「ここまでこだわってきたんだから、YOU!やっちゃいなYO!」と。

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天使か悪魔が耳元で囁くんです

謎の後押しを受けて、さっそくいつものAmazonで検索開始。当時、自機のECP3220J対応とはっきり記載のあったボトムレス・フィルターは生憎の品切れ(終売?)。代わりによく分からない近い型番のECP3420という機種には対応と書いてある商品を発見。NEOUZAというショップ(メーカー?代理店?)のものだそうな。

クレマ増幅弁の無いフィルターが付いて価格も値ごろ。且つ初心者心をくすぐるオマケの付属品も豊富ということで気になって問い合わせてみたところ、ECP3220Jにも使えそうとのことでしたので意を決して取り寄せてみました(発送元が中国?のためか日数は結構かかりました。品質はGOOD!)。

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新旧ポルタ・フィルターの比較。ボトムレスの持ち手がローズウッド製で意外にオシャレ。

待ちわびた商品が到着しワクワク開封の儀。とにかく自機に装着できるかどうかが全てですので急いで当て込んでみたところ、少し緩い感じはするものの特に問題なさげ。ヨッシャ!初回ですので中性洗剤で軽い洗浄と拭き上げを終えた後、ルーティーン通りにエスプレッソ抽出へと移ります。さあ、記念すべき一杯目!!

 

ドキドキ・・・

 

ブシャー!ピュー!!ピュルリラ、ピロレロ!ジョビジョバーッ!
あっ!あああああ!?なんじゃこりゃーっ!!?

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無数のエスプレッソ・レーザービームでカップ周辺が凄惨な光景

カップ周辺一面が飛び散ったエスプレッソで大変なことに。こ・・・これは。

 

ナシテ?・・・ドボジデ?

 

予想外の大惨事に意味が分からず半ば放心状態。しばらくしてハッと我に返り、おぼろげながらAmazon購入時に目にしていたあることを思い出していました。

 

チャネリング、ゴールドストリーム、スプラッシュ、複数のストリーム。これらはNEOUZAのボトムレス・フィルター(別商品)の販売ページにご丁寧に写真付きで書かれていた抽出時の現象名です。ささっと読み飛ばしていたせいで、それらが実際に目の前で起こるまで抽出時のテクニックか何かと勘違いしていました(だって名前がカッコイイんだもん)が、今となっては事前にトラブルを警告してくれていた有り難い啓示のようなものでした(汗)

 

どうやらボトムレス・フィルター、別名ネイキッド・フィルターはその名前が示唆するように、裸の自分が晒される=抽出手順の良し悪しがそのまま反映されてしまうようです(個人的解釈です)。つまり、少しでも不備があれば何らかの形で目に見えて抽出に異常をきたすと。その代表例が先の4パターンというわけですね。なるほど納得。今回どうやら自分はエコーなしでカラオケするような誤魔化しのきかない厳しい世界にまんまと身を投じてしまったようです(汗)

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では、何をどうすればいいのか?という部分については、実はその時点の自分には何となく察しが付いていました。それはなぜか。ここまで様々な経験者たちの抽出風景を写真や動画で見続けてきた自分の手元には確実に欠けているものがあったからです。それは・・・、

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1.まともなタンパー
2.ディストリビューター
3.スケール

という三種の神器です。

 

おいおい、そんな大事なものも無しに今までどうのこうの語ってたんかい!と諸先輩方には怒られてしまいそうですが、実際そうでした(汗)初心者とは常に予想の斜め上を行くものです。テヘペロ

 

タンパーに関してはマシンに付属のプラスチック製の物がありますのでご存知かと思いますが、それのおかげで今まで最低限のレベルはおそらく守ってこれたかと思います。しかし、いかんせん経年劣化と言うんでしょうか。押し込む丸いツバの部分が微妙に反り返ってしまって、満足に役目を果たせているのか正直怪しい状況ではありました。

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純正タンパーは湾曲しやすいというクチコミも・・・?

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本当はこんなカッチョイイのを使った方がいいのか・・・!?

ディストリビューターこれはその当時、本当に必要かどうかには少々疑念を抱いていました。クルクルと回して粉の表面を地ならしする姿は何かとオシャレではありますが、最終的にタンパーで豆の粉を押し込むんだから一緒じゃないかなーと。しかしながら、前述のボトムレス・フィルター由来の抽出トラブル4パターンに次々と遭遇することによって考えを改めました。無かったら地味に大変なことになっていたなと。言うなれば準必須アイテムといったところでしょうか(パターンとの関連はいつかまた)。

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最初はなぜ必要なのか分からなかったディストリビューター

スケールは文字通りのいわゆる計りです。これまで豆はフィルターのすり切りから目視で5mm下辺りまで詰める、牛乳はミルクジャグの内側の線を目安に任意の量まで入れるという正にどんぶり勘定でやってきた自分ですが、ついにそのボロが出始めたのでは?という感覚でした。幸い以前に別の用途で購入していた0.01g単位無駄に細かく計れる謎のデジタルスケールが手元にありましたので、お高い専用品にお金をかけずに済みました。

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0.01g単位で計れる無駄に高性能なデジタルスケール

さあ、ここまで来たら善は急げとばかりに残りの2つは絶賛活用中のAmazonで緊急手配です。もうトラブル以外で悩むのはイヤなので、一度実績のあるNEOUZAさんをチェックしに行ったところ、ディストリビューターとタンパーの両機能を備えたスグレモノがあったので迷わずオーダー。どうせ一括梱包されるでしょうから、ついでにフィルターに粉を詰める際にこぼれにくくするというドーシング・リングなる物もポチってみました(今は手放せない必須アイテムです!)。

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ついでに衝動買いしたドーシング・リング。地味に便利!

しばし待つ・・・。ピンポーン♪ キター!(はやっ)

 

ハイ。いつもの豆、いつもの手順で手早く抽出テストです。余計な不確定要素をいかに無くせるかがエスプレッソ抽出では重要だと思いますのでその辺に抜かりはありません。そして今回からスケーラーによる適切な豆の量ディストリビューターによる適切な整地、まともなタンパーによる適切な角度からの適切な加圧という三要素が加わっての初のトライです。まあ、言っても適切と信じて、レベルですが(汗)

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かき集めた情報から見様見真似で正しい(っぽい)手順を追った結果・・・どうなる!?

緊張の一瞬・・・。

 

キタキタキター!!!

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キターーー!!ネットの写真で見た憧れの一筋ピーン!!

濃厚トロリ一筋がピーンと!これですよ、これ!紛れもなく粘性の高い液体トロトロとカップに落ちていく様はまさに念願の光景(涙)純正ポルタフィルターのシャバシャバ・エスプレッソなんてなかったんや!

 

姿勢を正してその神々しいまでの液体をグイと口に含んでみると、今までの抽出とは何だったのかと疑問にさえ思う深い味わい。これや・・・これが飲みたかったんや。お店と比べても大差ないでホンマ。ほんまスッキリや!

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同じ豆でもクレマの厚みが今までの軽く2倍はあります!!マジかー!!

抽出に対する純粋で適切なアプローチを試みたというだけでここまで味わいに変化をもたらすとは正直予想だにしませんでした。

 

あまりの衝撃の大きさについ呆けてしまいましたが本題に戻ります。ボトムレス・フィルターのエスプレッソの味に対する好影響は今回はあくまで副次的なもので、本来はクレマにミルクを注いだ時の対流に良い変化が起きるかどうかが重要でした。

 

結果から言うとそちらは拍子抜けするくらい好転しました。今までミルクの注ぎに対して頑なに動こうとしなかった液面がハッキリと揺らいでくれるようになり、むしろ注ぎの技術不足の方が目立つようになってしまいました。まあ、自分が未熟なのは当然なので一向に構いませんが(涙)

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適当にササ~ット注いだだけでヌルヌル動いてくれるクレマさん!!欲しかったのはコレ!

次回「準備編・第10回(【改善2・効果小~中】豆の種類や焙煎度合いごとの抽出量の適正化)」へ続く・・・

 

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