【連載記事】家庭用エスプレッソマシンでラテアートへの道~準備編~第7回「オーケーまずは落ち着こう…現時点の問題理解と整理~ひとつずつ潰していくのよ」【全20回】
完全初心者が家庭用マシンでラテアート向けの泡粒の見えないレベルでクリーミーなフォームミルクを作れるようになったマル秘テクニックと全使用機材公開(全20回)
この連載記事に向いている方
- これから家庭用エスプレッソマシンを購入してラテアートもしてみたい予備軍の方
- すでに家庭用マシンは購入済みでどうしてもスチームミルクをうまく作れない方
- デロンギ社製のエスプレッソマシン(特にECP3220J系)に興味のある方および所有者
- 長文でも読破してやるぜという意気込みの方
この連載記事に向いていない方
- ラテアートの注ぎの技術を学びたい方
- 業務用マシンを使っている方
- 長文にどうしても耐えられない方
~準備編~第7回「オーケーまずは落ち着こう…現時点の問題理解と整理~ひとつずつ潰していくのよ」
スチームがたまに成功するということは大枠の方向性自体はおそらく間違っていないと思うんですよね。とするなら問題は個人の技術どうこうじゃなく何か根本的な見落としや勘違い、または不確定要素があることも想像されます。まずスチームとアートの2点で問題点を整理していきます。
■スチーム成功率3割時の問題点
【スチーム面】
残りの7割は依然として泡ボコボコのシャバシャバな水っぽさ
【アート面】
スチームが成功していても注いだミルクが思ったように液面を流れていかない
スチームに関してはノズルの改造で目に見えた改善はなされましたが、いかんせん結果が安定しません。ちなみにYouTuberさん達はノズルを改造すればスチームはしやすくなりますよーという導入から実際にうまくやって見せてくれているので説得力がありますよね。たぶん技術的なバックグラウンドがあるとそういう実演も可能なのかもしれません。
しかし、我々初心者が知りたいのは技術が無くても「安定して」高精度でミルクスチームできる方法です。そんなもんはねぇ!と一蹴されそうですが(汗)差し当たっては「安定しない原因となる不確定要素が何かある」「ノズル以外のハード面にまだ改良の余地がある」と仮定してみるしかなさそうです。
(この問題は悔しいですが最後の最後に解決します)
さて、アートに関しての具体的な問題点を書くのは初めてですが、ずっと違和感があったんですよね。極たまにいろんな条件が奇跡的に重なったのか「こ、このミルクスチームは絶対成功じゃね!?」と思えるホンマもんのマグレヒットがあるのですが、そういう時に限ってラテアートの注ぎは壊滅的にうまくいきません。具体的にはミルクが浮かんだとしても流れていかないのです。スチーム成功時に少しはアートっぽい結果に近づけていたとしたら、まだ自分の技量の無さを素直に反省することもできますが、毎回スチーム成功の好影響は皆無に等しいので、これは何かきな臭いなと。
スチーム関連で反吐が出るほど検索してきた自分は少々辟易していましたので、まずは問題として新鮮なアートの方から調べることにしました。予想外にもさほど時間はかからずあっさりと解決法にたどり着けたのですが、実はこれがエスプレッソを楽しむ上でのブレイクスルーと呼ぶにふさわしい大きな一歩になろうとは、その時は思いも寄りませんでした。
次回「準備編・第8回(敵は己の中に在り前編。中ボス:クレマ増幅弁)」へ続く・・・